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第2-4章 防犯カメラで内部不正(内引き)を防ぐ方法
内部不正(内引き)の防ぎ方も基本的には万引き対策と同じです。
要はお金や商品を扱う場所に防犯カメラを設置するということです。そのポイントをまとめてみます。
ポイント1 レジに防犯カメラを設置する
レジは一番お金の出入りが激しい場所ですので、いつ誰がレジの操作をしていたかが分かるように、各レジに1台以上のカメラを設置しましょう。理想としては、後ろからレジ全体とお客様が写るように1台設置と、レジの真上からお金を手にとる所がハッキリ分かるようにズームで1台の計2台設置することです。
ポイント2 事務所やストックヤード、従業員専用出入口に設置する
従業員の場合は店内の商品を自然にバックヤードに持ち込むことができますので、事務所やストックヤードへの設置は必須です。悪質な場合は従業員から意図的に防犯カメラの向きを変えられることが考えられますので、防犯カメラを複数設置して挟み込むようにするのが有効です。
ポイント3 録音する
レジカメラの録音はもちろんのこと、事務所やバックヤードまで録音しておくと従業員同士の不正を見抜くことにもつながります。レジカメラの録音では、お釣りの受け渡し間違いのトラブルの際にも有効な証拠となります。
ポイント4 ネットワーク遠隔監視を活用する
内部不正(内引き)で一番怖いのは、経営者がお店に不在の時です。
最近のデジタルレコーダーはネットワーク遠隔監視の機能が大抵付いていますので、それを活用します。自宅等のパソコンからお店の防犯カメラ映像を見たり音声を聞くことができます。また、過去の映像を確認したり設定を変えたりと現場に居るのと遜色の無い操作ができます。従業員に対して「いつでも監視している」という意識を持たせると非常に効果は高いですが、明らかに疑っているというメッセージにもなりますのでお店の方針によってどうするかはまちまちです。
防犯機器を従業員から守る?
内部不正(内引き)で悪質なケースになりますと、従業員が勝手に録画を停止したり電源を落としてしまうことがあります。その対策として、パスワードロックをかけたり鍵を使わないとデジタルレコーダーを触れないようにすることも考える必要があります。本来、防犯機器は従業員を守る為のものですので本末転倒かもしれませんが、「そこまでやるか」というくらいが丁度良い場合も多いのです。
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